テレビがうるさい
テレビをつけっぱなしにしていると、とてもうるさく感じる。
音量が大きいとかそういうことではなくて、なんというか、癇に障る感じのうるささなのである。
僕はラジオをよく聴くが、ラジオをうるさいと感じたことはない。
では、テレビとラジオの違いはなんなのか考えてみた。
その前に、テレビやラジオを視聴する環境を言っておくと、どちらも真剣に向き合っているわけではなく、なにかをしながらなんとなく観たり聴いたりしている、という感じである。
テレビの場合、モニターの中の人たち(つまり番組に出演している人たち)の会話というのが、モニターの中で完結しているような気がする。
テレビを観ているこちら側からすると、身内だけで盛り上がっている話を強引に聴かされているような感じである。
こちらの興味の有無にかかわらず強引に耳の中に音を押し込まれているような感覚、と言ってもいいかもしれない。
翻ってラジオの場合はどうか。
こちらがラジオに向き合えばラジオも応えてくれるし、他のことに気を取られている時には気持ちよくスルーしてくれるような感じ。
こちらが興味があるワードを聞き取った時に耳を傾けて、そうではない時は、耳には入ってくるが決して押しつけがましくない、そんな感覚である。
単純な好き嫌いの問題であるとは思うが、僕はラジオのほうが好きである。