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2日続けて同じ夢を見る

叔父(父の兄)の家の居間に敷いてある布団で僕は寝ていたが、目が覚めてしまった。居間は雨戸が閉められており、部屋の中は少し蒸し暑く、グローブ球だけが灯っている室内はなんだか薄ぼんやりと明るくて薄気味悪い。時刻ははっきりしないが夜中であることはわかる。目が覚めてしまって眠れないまま時間が過ぎていき、壁時計が時刻を知らせるボーンボーンという音も気味が悪く、僕は急にものすごい恐怖心が湧いてきて全身に鳥肌が立った。慌てて上半身を起こした僕は首を振って周りを見てみる。僕が叔父の家に泊まっているということは、僕の両親もどこかにいるはずだが姿が見えない。それがわかって僕は更に恐怖が増幅する。なにがそれほど怖いのか説明できないが、これは僕にとって悪夢であり、僕は悪夢を見ているのである。

 こんな夢を2日続けて見た。この夢に出てくる叔父の家は今はもうない。僕が子供の頃、僕は両親に連れられて時々叔父の家に行き、たまには泊まることもあった。その家は二階建てで、一階に台所、風呂、居間、寝室があり、二階に二部屋あった。夢に出てきた僕が寝ていた部屋は一階の居間である。他の部屋に比べて広い、その居間の床に敷かれた布団に僕は寝ていたのだ。糊が効きすぎてざらざらしているシーツの感触まで僕は感じることができた。

叔父には男女ひとりづつ子供がいて、僕にとっては従妹ということになるのだが、その家に遊びに行くと僕は従妹たちとよく遊んだものだった。大人になってからも従妹の男性の方とは少し交流があったが、徐々にそれもなくなり、もうまったく付き合いがなくなって30年以上が経過している。そんな関係性が希薄な人間のしかも昔のことをなぜ今頃夢に見るのか、しかも二晩続けて、しかも悪夢という形で。理由はわからない。ネットで検索するとそれらしい理由はたくさん出てくる。未解決の問題を解決するために潜在意識が夢に働きかけてきているのだ、みたいなことだ。そう言われてみると、子供の頃の僕は精神的にとても不安定だったように思う。なぜ自分は友人たちと同じように振る舞うことができないのか、ということをいつも考えていて、その友人たちのマネばかりしていた。どういうことかというと、僕は自分というものを持っていなかったのである。そのことと今はもう存在しない昔の叔父の家でひとり寝ていて薄暗い部屋で怯えている夢との関係性は説明できない。つまり関係ないのだろう。となると、この夢の意味はなんなのか、ということになるが、結局のところ何もわからない。とにかく、何が怖いのかわからないが、あんな夢はもう二度と見たくない。それだけははっきり言える。